見出し画像

「多くの人の役に立つプロダクトを開発したい」という想いから、「Webマーケティングの大衆化」を目指す会社に転職した話

はじめまして、橋本敬宏と申します。私は現在、株式会社ベーシックでferret Oneの開発エンジニアとして働いています。

経歴としては、前職でメンタルヘルスに関するSaaSの開発を、さらに前々職ではSESで業務システムの開発を行なっており、いずれもベーシックのドメインであるマーケティングとは異なる領域のサービスの開発に携わっていました。

まだ入社して日が浅い私ではありますが、このnoteでは、そんな私がどのようにしてベーシックに出会い、ベーシックで働く決意をしたのかをお伝えできたらなと思います。以下のような方にとって、何かしらのヒントになれば幸いです。

・SESからの転職を考えている方
・自社のWebサービス企業の転職に興味がある方
・多くの人の役に立てるサービスの開発に挑戦したい方

転職のきっかけ

私はITエンジニアとしての経歴は8年ほどで、エンジニアとしてのスタートは、冒頭でも少し触れましたようにSES企業での開発からでした。
元々ITエンジニアを目指そうと思ったきっかけは、大学でC言語の授業が楽しかったという記憶と、なんとなく手に職をつけたいなといういたって平凡なものでした。

あの頃を思い出すと、純粋にプログラミングを仕事にできて楽しかったなとか、それ以上にとにかく激務で辛かったなとか様々な思い出はあるのですが(笑)、ただの思い出話になってしまいますので、入社から数年後に転職を決意したところからお伝えしたいと思います。

SES企業に入社してから数年間、自分が望んでいた開発という仕事をさせてもらえてありがたいと感じてはいたのですが、主に以下の3つの理由から、SESではなく、自社Webサービスの開発を行なっている企業に転職したいという気持ちが強くなりました。

① ユーザー視点に立って、もっと深く開発に関わりたい
② より先進的な技術を使って開発したい
③ 多くの人の役に立てるサービスに携わりたい

① ユーザー視点に立って、もっと深く開発に関わりたい

SESという業務形態上、基本的には、他社のシステム開発のプロジェクトに参加して、そのプロジェクトが完了したら次の案件に移るという形になります。つまり、「一度システムを作ったら終わり」という流れがほとんどでした。

与えられた仕様通りにただ設計し、与えられた設計書どおりにただコーディングするのが基本的な流れとなり、開発したものについてフィードバックを受け、改善するというフェーズまで関わるということはありませんでした。

もちろんそれは円滑に開発を進めるために必要な形態であるということは分かってはいたのですが、「なぜその機能が必要なのか」、「このように改善したらもっと使いやすくなるのではないか」など、ユーザーの視点に立って開発に関わりたいという気持ちがどこかで芽生えていました。

② より先進的な技術を使って開発したい

SESにもよるかとは思いますが、私が所属していたSES企業においては、業務システムの開発という特性上、基本的には歴史のある安定した技術を使用することになっていました。安定を重視するような業務システムの開発ではそれらの技術が使われることも理解できます。

ただ、個人的にその技術だけで仕事をしていくことにエンジニアとしてのキャリアの不安を感じ、より先進的な技術を使った開発を徐々に望むようになりました。

③ 多くの人の役に立てるサービスに携わりたい

どのような仕事であっても、基本的には何かしら人の役に立つものではあると思っていますが、その中でも「自分が役に立てる対象範囲をできるだけ大きくしたい」という想いがありました。

SESで扱っていた、ある特定の企業のみで使用される業務システムの世界よりも、Webを使える人なら誰でも使ってもらえる可能性があるWebサービスの方が、多くの人の役に立てる可能性があります。その意味でも、Webサービスの世界に携わりたいという気持ちが強くなっていました。

上記3つの理由から、よりユーザーの視点で開発や改善に携われる「自社Webサービスの開発を行なっている企業に転職したい」と考えるようになりました。そしてご縁があり、メンタルヘルスに関するサービスを展開する企業にて、希望通りWebサービスの開発に携わることになりました。

しかし、その数年後、再び次の転職を考える転機が訪れました。自分が希望していた自社Webサービスの開発は行えていたものの、徐々にチームで開発を行うことに対する思いが強くなっていったからです。

と言いますのも、私が当時所属していた開発チームは、自社エンジニアは2人、それ以外に数人の外部の協力会社のエンジニアで構成されているチーム体制でした。開発自体はそれで回っていたものの、自社のエンジニアは自分の実装に加え、協力会社へのタスクの切り出し・サポートに追われ、そしてその協力会社のエンジニアは指示されたタスクの実装に常に追われているような状況でした。

もちろん、各々が自分の役回りに集中できる環境は素晴らしいのですが、チームで意識を合わせて改善を行ったり、設計や実装でどうあるべきか議論するような機会が極めて限られており、上述①でご説明したような「 ユーザー視点に立って、もっと深く開発に関わる」という点については、なかなか実現できない環境だったのです。

そのため、改めて先ほどの①②③をより実現できる、つまり、チーム一丸となってユーザー目線に立ち、最新技術も使いながら、より多くのユーザーの役に立つサービスの開発をしてみたいという環境を求めて、二度目の転職を行うことにしました。そして、そこで出会ったのがベーシックだったのです。

ベーシックを選んだ理由

はじめに改めてベーシックについて簡単にご紹介しますと、ベーシックは「マーケティングとテクノロジーで問題を解決する」ことをミッションに掲げ、目下BtoB企業がマーケティングの現場で抱えている「知識」「環境」「人」の課題を解決することを目指している会社です。

そしてこの課題解決のため、オールインワン型BtoBマーケティングツールの『ferret One』、フォーム作成管理ツールの『formrun』、国内最大級のWebマーケティングメディア『ferret』、といういずれもWebを使った3つのサービスの事業の運営を行っています。

私がベーシックを知ったきっかけは、登録していた転職サービスからのスカウトでした。スカウトを受け取った時点では「何か面白そうなサービスを行なっているな」程度の気持ちで、正直、特別な強い気持ちがあるわけではありませんでした。

しかし、そんな軽い気持ちでまずはカジュアル面談を申し込み、その後面接を進めていく過程で、「この会社で働きたい」という強い気持ちへ徐々に変化していきました。その理由としては大きく以下の2点があります。

・開発のコア・コンピテンシーに共感したから
・面接を担当してくれた皆さんが全員素敵だったから

開発のコア・コンピテンシーに共感したから

ベーシックの開発部門では、以下3つの“コア・コンピテンシー”を定めています。
先ほどお伝えしたとおり、私はチームで改善や議論を行えるような環境で開発を行い、チームとしてプロダクトの向上や生産性の向上に取り組みたいという想いが強いです。
その点、ベーシックの開発部門が掲げているこのコア・コンピテンシーの話を聞いた時に、私のその想いととても合致している上、口だけではなく、実際に組織に行動として染み付いている環境だと強く感じました。

例えば、「質とスピードを妥協しない」という点では、変数やクラス名などの名付けといったものでも徹底的に議論することを最初のカジュアル面談で聞きました。神は細部に宿るという言葉もありますが、細かな部分にさえも一切妥協せずこだわり抜くマインドがあれば、プロダクトを作る際にもユーザーのことを考えながら開発するはずです。
これはまさに「チームで改善や議論を行えるような環境で、チーム一丸となってユーザー目線に立ち、ユーザーの役に立つサービスの開発をする」ことができる環境であると感じました。

「常に学んで共有する」という点では、その言葉の通りですが、個々人が習得した知識はチームへ日常的に共有している話を聞きました。
私は過去、ある一人が知識を習得してそれを独自に実践し、逆にそれがチームに混乱を招き負債になってしまうということを実感したことがあったため、何かを学んで共有し、共通認識を持ってから何かを変えることが重要という考えに非常に共感できました。

「他者の生産性に配慮する」という点では、自分の生産性だけでなくチーム全体の生産性も考えて行動していればチームとしての意思疎通をはかりやすくなり、結果として、全体の開発スピードが向上し、チームとしてできることが増える、と前職の経験から思っていました。
チームとしてできることが増えれば、転職軸の③である「多くの人の役に立つ」範囲が、もっと増えると感じました。

これら3つのコア・コンピテンシーを含めたベーシックの開発文化については、CTOの櫻庭が以下のnoteでも詳しく説明していますので、よろしければ合わせてご覧ください。

面接を担当してくれた皆さんが全員素敵だったから

面談・面接は一般的には緊張する場かと思います。にもかかわらず、ベーシックの面接・面談は、決してお世辞ではなく、社員の皆さんと本当に話しやすく、一切緊張することなく気軽に話せる雰囲気でした。

加えて、開発部門のメンバー同士が楽しそうにお互いの意見を尊重しつつ、質問や応答をしてくれている様子を感じ、とにかくとても働きやすそうだと感じたことを今でもはっきりと覚えています。

前職までの経験や、また転職活動を通じて他の選考を受ける中で、特にベーシックと他社とで違うと感じた点は、メンバーのことをあだ名で呼び合っていることでした。ビジネスサイドのメンバーがあだ名で呼び合っている文化はよくあることだと思いますが、開発部門のメンバーの中でもあだ名文化が浸透していること、さらに、ビジネスサイドのメンバーからもそのあだ名で呼ばれているのは、私としてはとても新鮮でした。
この文化からも、ベーシックの開発部門は、和やかで素敵な人で構成されている組織であることを感じさせてくれました。ちなみに私も入社早々から「はしぽん」と呼ばれています(笑)

Slackネームもあだ名にしているメンバーがほとんどです!

入社後のギャップ

上記のような理由でベーシックを転職先として選びましたが、実際に入社してギャップがなかったのか、コア・コンピテンシーがただの標語で終わっていないかというのは、皆さん気になるところだと思います。
結論としては、なんらギャップは感じず、日々やりがいを感じながら、自分が実現したかった環境で開発することを楽しめています。いくつか事例として紹介していきます。

例えば、コア・コンピテンシーの「質とスピードを妥協しない」でいうと、担当しているferret Oneでは、現在1日に1回以上の本番リリースが行われています。これは私がこれまで勤めてきた会社の中でも、かなりスピード感のある環境です。
さらには、プロダクトの改善のタスクは誰に指示されるでもなく日常的に取り組まれている状況です。スピードはもちろん「質」にもこだわって開発がなされているからこそ、日常的に改善活動も行われているのだと思っています。

「常に学んで共有する」については、Slack上では質問がたくさん飛び交い、それに関して知見のあるメンバーが素早くレスポンスする光景が日常茶飯事になっています。
また、Slack上に”times”と呼ばれる分報チャンネル(個人Twitterのようなもの)を作っている人が多いのですが、多くのメンバーがtimes内で日々学んだ知見をつぶやき、それに対してさらに技術的な雑談が広がっているシーンもよく目にします。
向上心を持って学ぶ人が多く、そこで得られたものを共有しようする人が本当に多い環境だと感じています。

「他者の生産性に配慮する」については、私自身がまだ入社したばかりでわからないことも多く、質問させてもらうことが多いのですが、その際は周りのメンバーから丁寧に教えてもらえていますし、何か議論をしたい時はSlackのハドルミーティングで、気軽にクイックに話し合いができています。
チーム全体の生産性を考えて皆が全力で行動していることが感じられて、自分もそうあるべきだと思える環境だと日々思っています。

加えて、入社を決めた理由の1つでもある、働く人の雰囲気の良さは、面接時と同じく入社してからも日々感じています。例えば、入社直後に行ったSlackでの自己紹介の投稿には多くのスタンプでリアクションをいただき、初日で少し不安を抱えていた中、とても暖かい気持ちになりました。

最後に

現在開発を担当しているferret Oneでは、サービスとしてのミッションである「Webマーケティングの大衆化」、特に国内でも最大規模の約350兆円もあると言われているBtoB領域において、必要な情報がオンラインに揃い、出会うべきなのに出会えていなかった企業と企業をもっと繋げていく、という世界の実現に本気で挑戦しています。

その実現のために、今期はferret Oneで獲得したリードを、確実に商談に繋げていく「商談機会の最大化」に注力しており、私が所属する開発部門の中のMAチームでは、「MA機能を拡充する開発」と、「技術的な負債を返済する、あるいは、できるだけ小さくするような開発」の2軸に全力で取り組んでいます。(MAとはMarketing Automationの略で、マーケティング活動を自動化・効率化し、見込み顧客を集めるような機能群のことです。)

MA機能自体はすでに実装していますが、ferret Oneの既存のユーザーから、更なる機能拡充が特に望まれている機能です。その一方で、ferret Oneは2015年にローンチしたプロダクトで、7年程の歴史があるため、技術的な負債がゼロとはいえない状況です。そのことから、機能の拡充を行うと同時に技術的負債を返済するという2つを両立させる開発を試みています。(ferret Oneにおける技術的負債の返済や、リファクタリングに関する考え方・進め方は、同じMAグループのマネージャーの唐澤が資料化していますので、よろしければご覧ください。)

その中において、私自身は「全てのお客様にとって直感的に分かりやすく操作しやすい機能とは」ということ、および、「技術的な負債が少なく、より良い開発体験ができるようなプロダクトあるいはチームとは」ということを追求して開発を進めていきたいと思っています。
これによって、チーム一丸となってユーザー視点に立って深く開発に関わり、さらに、この巨大なBtoB市場における「Webマーケティングの大衆化」の実現を目指すことで、多くの人の役に立ちたいと思っています。

つらつらと記事を書かせていただきましたが、ベーシックでどんな考えを持った人が働いているのかということは伝わりましたでしょうか?
この記事で少しでもベーシックに興味を持ってもらえたり、ベーシックの選考を受けてみようという気持ちになってもらえたら嬉しいです。そして、そんな皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

入社エントリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?