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【三方良しのマインド】formrunの1万ユーザー突破プレゼントキャンペーンで意識した「共創型」のコンテンツ設計を振り返る

みなさんこんにちは。株式会社ベーシックの甲斐と申します。現在はformrun(フォームラン)というフォーム作成管理サービスのプロダクトオーナーを務めながら、自社の採用広報チームにも所属しております。

先日、formrunのご利用者数が10,000ユーザーを突破したことを記念し、プレゼントキャンペーンを実施しました。

こちらのキャンペーンでは、合計で100以上のツイート応募をいただくことができました。

また、今回のキャンペーンを実施するにあたり、同業者の方、マーケティングに携わる方からお褒めの言葉をいただく機会も多く、コンテンツ設計者としては大変嬉しかったです。

そこで、今回のプレゼントキャンペーンを実施するにあたり、私自身が考えていたこと、キャンペーンを実施する際に意識したこと、全てを終えての振り返りを、改めてnoteでまとめることにしました。


「独りよがり」なキャンペーンにはしたくなかった

まず、こうしたプレゼントキャンペーンで起こりがちなことは、運営メンバーや限られたコミュニティの所属者のみが盛り上がってしまい、「内輪」な関係でのみシェアが進んでしまう点です。

これは「当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、プレゼントキャンペーンを行う際に、主催者側の一方的なアナウンスが「内輪感」を助長してしまう場合が少なくありません。

そのため、「まだformrunを使ったことのない人」や「初めてformrunを知った人」でも気軽にキャンペーンへ参加できる方法を模索しました。

私はよく「態度変容」という言葉を多用するのですが、こうした「受け手の意識の変化」をデザインすることを心がけ、今回のキャンペーンを構築する運びとなりました。


近江商人から代々伝わる「三方良し」のビジネスマインド

その際に大切な考え方が、「三方良し」という近江商人から始まったビジネスマインドです。

・売り手良し
・買い手良し
・世間良し

仕事をする際に、上記3点を意識することは大切です。こちらをformrunの周辺環境と照らし合わせると、

・売り手 = チームformrun(運営メンバー)
・買い手 = formrunのご利用者様
・世間 = 仕事の生産性向上という文脈における共感者

という項目に当てはまります。

今回の施策を通し、キャンペーンページを発見した全員にご満足いただき、誰1人として欠けることなく参加できるキャンペーンを目指しました。


プレゼントキャンペーンを実施するまでの流れ

今回のプレゼントキャンペーンを実施する際に行なった流れは、主としては以下の通りです。

①キャンペーン案の企画立案

今回のキャンペーンを実施する際にも、もちろんのことキャンペーンをプロジェクト化して行い、全体像を明示することにしました。

特に意識したのは、「プレゼントキャンペーンの完了地点」をどこにするのかということ。

大抵のキャンペーンでは、プレゼントの応募期間が終了したら、そこで応募者から確認可能な公開アナウンスを終了してしまうことは多々あります。

しかし、自分たちのように比較的規模感の小さな事業体では、限られた予算で効果を最大化させる必要があります。

そのため、「お客様/ご応募者様とのコミュニケーション」が最も活性化するための仕掛けを設計したことは言うまでもありません。

②プレゼントご紹介者様(お客様)への掲載依頼

また、今回のキャンペーンとして意識したことは、formrunへの「実際の利用者様のクチコミ」を取り入れながらも、ご紹介者様の露出が増える機会を提供する仕掛けを作りました。

通常BtoCサービスなどで展開されるキャンペーンの多くでは、タレントを起用したり、ビジネスオーナーが代表者として意見を述べたりする機会が多く、「1対N」のコミュニケーションに終始してしまうことが少なくありません。

そのため、今回はプレゼントキャンペーンを行うにあたり、formrunの運営サイドからの一方的な発信ではなく、かといってプレゼント応募者でもない第3者の方々にご依頼することで、意図的に「N対N」のコミュニケーションを創出することを意識しました。

また、掲載するプレゼントの情報を集める際にも、もちろんのことformrun(フォームラン)を活用しております。

【実際に使用した情報収集用フォーム】

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社外の方にこうしたキャンペーンへ参加いただくには、メッセージの往来数を最小限に収めたいところです。

そうした際に、申し込みフォームを活用することで一度にまとめて情報を収集することは、キャンペーンにまつわる全ての方にとって最適なコミュニケーションを行う手助けとなりました。

特にformrunでは、添付ファイルの送付、必須項目の設置、リアルタイムバリデーション対応したフォームを最短30秒で用意できるため、情報収集時にたびたび発生しがちなメッセージの往来数を最小限に収めることができました。

③キャンペーンページの準備・公開・拡散

プレゼント紹介者様への依頼・情報収集が完了したのちに、キャンペーンページLPの作成に取り掛かりました。

今回のページ構成で意識したことは、応募ボタンごとにポップアップで生成されるツイート文が異なる仕様を施しており、応募者がそれぞれの商品を簡易にシェアできる点です。

【西村さんにご紹介いただいた商品の場合】

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上記のバタフライボードの例で挙げると、以下のようなツイートでご応募いただいておりました。

また、個別の商品ごとの応募を可能としたことで、ご紹介者様のTwitterのユーザーIDも同時にツイートされるため、以下の例では西村さんへ自動的にメンション通知が飛ばされることになります。

結果的に、応募者様と紹介者様のコミュニケーションが生まれ、加えて「生産性向上」をキーワードとした繋がりが生まれるという「三方良し」なキャンペーンを行うことができたと思います。

事実、ページ公開時にはご紹介者様から積極的にシェアいただき、同時にたくさんの方の目に触れる機会が生まれ、紹介者様と応募者様の双方向的なやりとりが発生することもありました。

④当選者へのご連絡・商品発送

プレゼントの応募期間が終わると、早速応募者のツイートを元にツイート情報を収集し、抽選を行いました。

また、通常のキャンペーンでは「当選者に個別に対応を行うことで終了とする」というレギュレーションを取りがちですが、formrunでは当選した方に任意のツイートをしていただき、既存のキャンペーンページ内に上書きして掲載する方式を採用しました。

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応募期間終了後も既存のページを活用することは、応募の当選確認を含めた他に、2点のメリットがあります。

1点目は、SNS上でシェアしていただいたURLを、キャンペーン終了後も残し続ける点です。

キャンペーンでよくあるケースとして、該当するURLのページを落としてしまったり、リダイレクトで全く別のページへ飛ばしてしまうことも少なくありません。

既にシェアされた内容が「生産性向上を主としたプレゼントキャンペーン」であるため、脈絡もないページへリダイレクトされてしまうと、場合によってはユーザー体験を損ねてしまう場合もあります。

また、もう1つの理由としては、キャンペーンのプレゼント紹介者様、プレゼント当選者様がそれぞれ同じページ内に掲載されることにより、新たな繋がりがソーシャルメディア上で生まれる点です。

「1回のツイート」の効果を最大限に出すためにも、ユーザー同士のエンゲージメントを高める仕掛けを行うことは、キャンペーンを行う際に必須の準備とも言えるでしょう。


Twitterキャンペーンの醍醐味は「フォロワーが抱えるフォロワー」を巻き込めるか

今回はTwitterでのシェアを主眼としたキャンペーンを行いましたが、その際に最も意識をしたことは「フォロワーが抱えるフォロワーからのシェア」に尽きます。


「自分たちの情報を拡散してくれる人」を増やすことが、SNS マーケティングの本質だと思っています。「第三者からのシェア」を増やす施策をする方が、 流入数を増やすためには大切です。

出典:【SNSマーケティング特集(前編)】中国に比べて「3年遅れ」と言われている日本のインフルエンサーマーケティングの現状とは?

上記は私が以前に執筆したイベントレポートの内容となりますが、現在ソーシャルメディア文脈にて活躍しているマーケターの方々にとって、「フォロワーが抱えるフォロワー」を意識してツイートを行うことは必須のトレンドになりつつあります。

場当たり的にインプレッション(閲覧数)の最大化を図るのでは、マス広告と同じ攻め方となってしまうため、限られた成果しか残せません。

お客様とのエンゲージメントを高める上では、「閲覧数」以上に「関係性構築」に手数をかける必要があります。


まとめ

今回のキャンペーンでは、ご協力いただきましたキャンペーンのご紹介者様、ご応募者様、そして実施の準備を行なってもらったformrunメンバー全員の力により、実現することができました。

この場をお借りし、formrunに関わる皆さまに心より御礼申し上げます。

今後のformrunにつきましては、キャンペーン機能にも力を入れ始め、直近の機能開発におきましても「フォーム送信数のカウントダウン機能(受付上限設定機能)」をリリースするなど、フォーム周りのさらなるアップデートに取り組んでおります。

もしformrunに関する疑問点・ご不明点がございましたら、formrunのお問い合わせフォーム、もしくは私のTwitterまで気軽にご連絡いただけますと嬉しいです。

今後とも、formrun(フォームラン)をどうぞよろしくお願いいたします。

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Kai Masayuki|カイ マサユキ
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