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「仕事が出来るようになりたい」と意気込む学生が爆速成長するために必要な3要素

みなさんこんにちは。株式会社ベーシックの甲斐と申します。現在はformrun(フォームラン)というフォーム作成管理サービスのプロダクトオーナーを務めながら、自社の採用広報チームにも所属しております。

formrunチームでは定期的に学生インターンの力が必要となるのですが、先日以下のツイートをしたところ、想像以上のリアクションをいただけました。

ツイート自体は15,000インプレッションを超え、チームマネジメントを担当している方、インターンを受け入れている企業の担当者から数多くのコメントをいただきました。

私自身も学生時代にさまざまなインターンを経験したことが、今の仕事(事業づくり、情報のとりまとめ、チーム内でのコミュニケーション)に生きています。そのため、インターンを経験する学生が爆速で成長するために必要な要素を、言語化できる限りでまとめてみることにしました。

まずは「仕事が出来る」の解像度を上げよう

「仕事が出来るようになりたい」と発言する学生の数は、採用面談を繰り返すうちに、肌感として非常に多い感覚を抱きました。

しかし、この「仕事が出来る」の解像度があまりにも低いと、入社後も適切なコミュニケーションが取れず、次第にモチベーションが下がってしまう状況に陥ってしまいます。

私は「仕事が出来るようになりたい」を、しばしば「料理が出来るようになりたい」に置き換えて説明を行います。

「料理が出来る」と人に伝えること自体は6文字で表現できますが、その質やレベル感としては、以下のようなバリエーションが考えられます。

①週に1日、一人暮らしで趣味程度に夜ご飯を作れるレベル。
②週に5
、平日の夜ご飯一人分を作れるレベル。
③週に7日、朝昼晩パートナーや家族の分も含めて作れるレベル。

当然のことながら、当人が目指したいレベルの共有を大前提とし、自身を適切な環境に置くことが、能力をストレッチさせるためには欠かせません。俗に言う「ギャップ管理」的な考え方です。

①のレベル感を職場に期待している人が、②のレベル感でメンターからフィードバックを受けてしまうと、精神的に追い込まれたり、「インターンなのに何故こんなに働かせられなきゃならないんだ!」と溜まった鬱憤が爆発してしまったりと、さまざまな問題が生じる可能性があります

また、逆に③のレベル感を期待しているにも関わらず、上司が②のレベル感の視座しか持ち合わせていなかったりすると、提供されるフィードバックに不十分さを抱くようになり、次第に職場への不満を抱き始めます

そのため、学生目線としては、「仕事が出来る」の解像度を上げてから面接に挑むようにしなければ、インターン先が見合う環境なのかどうかを見定めることは、非常に困難なように思えます。

加えて、個々人が持ち得ている興味関心領域を整理できていなければ、そもそも「自分が爆速で成長しているのか?」に気づくことができず、仕事を重ねる上で業務を押し付けられているように感じてしまい、成長実感を得ることが難しくなります

対して人事目線として、もしくは企業の担当者としては、インターン候補者に、自社で提供可能な成長可能性を示す必要があります

「グロースハック」という謳い文句を煽りながらも、任せるタスクは「4時間で芸能人のゴシップまとめ記事を執筆してコンテンツSEO向けの記事を作成する」「定型業務のお問い合わせ対応を1年以上任せ続けて、それ以外のタスクは一切任せない」といったインターン業務を任せていた企業も存在するため、自社が発信する採用メッセージと実情が乖離していないかどうか、常に向き合い続けることが欠かせません。

そのため、「インターン生が悪い」「企業の担当業務が良くない」という互いを卑下するコミュニケーションではなく、互いが必要とする仕事に取り組める/任せられる誠実さが求められるのだと感じています。

「謙虚≠素直」であることを心がける

こちらはformrunのインターンで求めている内容であるため、他の職場では当てはまらない可能性もあります。しかし、「素直さ」を企業側が求めている場合、上司が「使い勝手の良い人」とインターン生を捉えてしまい、意思決定を一切委ねない職場も数多く存在するように思えます。

そのため、「謙虚」と「素直」の違いを押さえておくことが欠かせません。

私自身の解釈も多分に含まれますが、以下のようにそれぞれを捉えております。

謙虚:事象やアドバイスを自分ゴトに置き換えられるチカラ
素直:人に逆らわず言われたことをそのまま実行/遂行するチカラ

世の中の採用要件で、「素直さ」が項目として存在している企業が数多く存在します。

しかし、スモールチームやベンチャーマインドの強い組織である場合は、インターン生自身が意思決定を繰り返してチームを推進していかなければ、「言われたことしか実行できない」という評価を受けがちです。

そうした意味でも、「事象やアドバイスを自分ゴトに置き換えられるチカラ」を身に付けることで、真にチームの戦力となれるように思えます。

私がインターン時代、当時の上司から「どうしたら良いですか?」と聞くコミュニケーションが許されなかった経験は、自分なりに事象を捉え直し、問題解決やモノゴトの取り組みを推進するチカラを養う上で、非常に重要なことでした。

もちろんのこと、場面場面における報連相がセットになりますが、「やりたい!」と宣言する学生が思考を巡らせる機会を阻まず、チームの成長にコミットするインターンを受け入れる姿勢は、マネージャー側にとって欠かせないスタンスであると感じています。

「人を頼る勇気」を身につけること

上記で説明をした「謙虚」な姿勢を仕事に活かすために、インターン生のマインドセット、マネージャーの振る舞いの両面において、それぞれ大事な約束事があります。

前者のインターン生のマインドセットにおいては、「人を頼る勇気」を身につけることです。過去に取り組んだことがなく、初めての業務に取り組むとき、常に不安は付き物です。それも、学生生活で同年代や同属性の知人友人のコミュニティと異なり、多種多様な職種や年齢の人たちとのコミュニケーションが強いられるとなれば、同じ空気を吸うだけで最初は緊張してしまうかもしれません。

しかし、そうした環境だからこそ、積極的にさまざまな人に話しかけ、自分の考えや取り組みの筋を確かめてみることは、のちに大きな財産となりえます。

また、細かく「レビューの依頼」や「報連相」を繰り返すことで、日々の業務の「筋」をブラッシュアップし、適切に業務を遂行できるようにもなります。インターンに限らずですが、ビジネスにおける多くの領域において「先人の知恵を学ぶ」ことにより、取り組むべき問題やタスクの遂行速度を大幅に向上させることが可能となるのです。

「cotree advent note」への寄稿文でも言及しましたが、特に20台前半〜中盤における人は、「自分1人で問題解決をしようとすること」にとらわれてしまいがちなため、「人を頼る勇気」を持ち合わせて職場に飛び込んでみると良いかもしれません。

特に最近の学生と話をしていて感じるのは、「人に頼ることが苦手な人」がとても多いということです。
受験勉強や就活を通して「個人戦」を戦ってきた人が多く、いざチームで何かを取り組もうとする時に、「人のチカラ」を借りることにためらってしまう人が少なくありません。
ただし、社会人として先輩が数多く存在する世界では、これは後手を踏む場合が多いです。「人を頼る勇気」を兼ね備えた人である方が、成長スピードが早くなるケースが多く、周りからのサポートを得られやすい実情があります
出典:「誰かの支え」になりたいのであれば「コト」ベースで対話することを心がけよう|Kai Masayuki|カイ マサユキ|note

個人としては「意思決定」の回数を増やして「定点」で振り返る習慣をつけよう

ということで、「仕事が出来るようになりたい」と意気込む学生が爆速成長するために必要な3要素は、以上で紹介した3つとなります。

・まずは「仕事が出来る」の解像度を上げよう
・「謙虚≠素直」であることを心がける
・「人を頼る勇気」を身につけること

これらを意識できれば、仮説検証を自分で繰り返すことができ、大抵の問題解決において、適切なフローで取り組めるようになります。

特に20代後半の社会人を見ていても、自身の「職種」や「役職」にとらわれ、適切な仮説検証を繰り返す回数が足りず、キャリアが行き詰まってしまう人が少なくありません

マーケティングでもカスタマーサポートでもプロダクトづくりでも組織開発でも、仮説検証を自分で繰り返すことができれば、職種を問わずに常に成長し続けることができます

こうした考え方は弊社代表の秋山のnoteでも数多く紹介されており、ご興味いただけましたら是非にご覧いただけますと嬉しいです。

個人の成長としては、意思決定の回数を繰り返せる環境を選び、週次の1on1を始めとした定期的な振り返りを行い、素早く「自分で」仮説検証を回すことを心がけましょう。

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