経営企画初心者が、勢いだけで経企のコミュニティを立ち上げたら、結構上手く行ってる話
はじめまして。
半年前に経営企画担当としてPO(プロダクトオーナー)からキャリアチェンジした、株式会社ベーシック経営企画部のひとみん(@hitomifukuda_)です。
ラノベっぽいタイトル付けてみたのですが単純にタイトルのセンスがないだけです。
私は3ヶ月前に経営企画コミュニティなるものを初めて立ち上げ、試行錯誤しながら運営してきました。
最近はSlackに移行したことで、コミュニティが少しずつ実現したかったものに近づきつつあります。
そこでちょうどキリのいいタイミングだし、立ち上げから今までをざっと振り返ってみようかなとnoteを書いてみました。
ちなみにコミュニティへの参加申請はこちらからお待ちしています♡
実は横の繋がりが薄い経営企画
マーケターやカスタマーサクセス、HR系は活発にイベントを行い横の繋がりを持っているイメージがありますが、経営企画はそれがありそうでなかなかないというのが現状です。
正確にいうと、CFO関連のイベントや「勉強会」という意味合いでのコミュニティやイベントは存在するものの、経営企画担当が集まってざっくり悩みやノウハウ・知見をわいわいと共有できる「しゃべり場」的なコミュニティがこれまでは存在していませんでした。
(存在しているのかもしれませんが、数ヶ月前は探した限りなかった気がします。もしかしてオープンじゃなかっただけかもしれません。存在してたら認識できておらずごめんなさい…)
きっかけは経企に対する想いが溢れたツイート
半年前、経営企画担当として未経験でジョインした私には、業務上知らないコトや身につけなければならないノウハウなどが多く、日に日に「他社の経企の状況を知りたい」「同じ経企担当としてスキルの身につけ方を知りたい」という気持ちが強くなり、気づけばこうツイートしていました。
正直言っちゃうと、最初はコミュニティを作るつもりじゃなかったんですよね。
息をするように呟く私にとっては、最初こそ本当に軽い気持ちで、ゆるく「集まりた〜い」というツイートのつもりでした。
むしろ反応が来るとは思ってもいませんでした。
だからフォロワーのたぎーさん(@targui1990)が私のツイートを拾ってくださったときは本当に驚きました。
こうしてあっという間に4人集まり、お互い顔も定かでないまま、Facebookグループで経営企画コミュニティが立ち上がりました。
(立ち上がった当時のカバー写真:経営企画の略称「経企」と「ケーキ」を掛けていました。)
コミュニティにコレジャナイ感を抱き、とにかく想いをぶつけ続けた日々
経営企画コミュニティ(通称:経企コミュ)の人数は、最初はいい感じに増えていたのですが次第に速度が落ち、遂には頭打ちになってしまいました。
人数は増えない、会話も特に盛り上がらない…
このコミュニティってなんのためにあったんだっけ、と少し悩んだ時期がありました。少し...いや結構悩んでました。
コミュニティを立ち上げた当初、モチベーションも最高潮だった私は割と意識高めで「Meet Upやろうぜ」と叫んでいました。
グループのスレッドでも「経企が悩みがちなテーマを取り上げたいから自由に発言してね」と投稿していたのですが、人数もなかなか増えなかったためか、気づけばただ1人で叫んでいて誰も付いて来れない悲しい状況に陥ってました。
そんな状況下、半分ヤケになって開催した「Meet Upのテーマを話し合う」オンラインミーティングで「いきなりMeet Upのテーマをここで決めるより、Meet Upのネタ出しをする軽い会を開催して経企の課題を拾った方がいいのではないか」と意見いただきました。
こうして急遽Meet Upのテーマを話し合う「大ブレスト会」を弊社(株式会社ベーシック)で開催することになりました。
予定外の経営企画コミュニテイ#0 「大ブレスト会」開催
結論からいうと、大ブレスト会はMeet Upのテーマを決めるだけでなく、コミュニティの意義を再確認し結束を高めることに役立ちました。
お酒片手に歓談しながらも、経営企画のあらゆる課題について個々の課題を洗い出すことが出来ました。
一部参加者の声も紹介します。
急な開催であったことから「グラってしまうかも」という私の心配をよそに当日はおお盛り上がりでした。
参考までに当日のアジェンダはこんな感じで組んでいました。
前半は自己紹介や経企コミュ立ち上げの背景を語りながら、参加者にもコミュニティに抱いている期待を話してもらいました。
共同管理者たぎーさん(@targui1990)こと高木さんから立ち上げに至ったエモい話を聞いたときには一同ジーンと来ていました。
(みんな真剣…!)
後半の「Meet Up大ブレスト会」は一番盛り上がっていました。
ポストイットに経営企画が抱く悩みや相談を思うがままに書き出し、それを壁に貼って、ああでもないこうでもないと議論しながらカテゴリ分けをし、数が多いものからMeet Upのテーマとして取り上げる、という進行方法を取りました。
(ポストイットに書き出した自分の意見が張り出されカテゴリ分けされることで「脳内が整理された」という声も)
参加された方は、社員数規模が数十のベンチャーから数千の大企業まで、実に多様なフェーズの経企でした。改めて参加者の皆様にも御礼申し上げます。
ありがとうございました!
経企コミュの最適化のためFacebookグループからSlackに移行
私はこれまで、経企コミュがいまいち盛り上がらなかったのはそもそも「誰の何のためのコミュニティなのか」が定まっていなかったことだと思っていました。
しかし大ブレスト会の前半で、参加者がざっくばらんに経企コミュに抱いている期待をシェアする場を設けたことで、理想としているコミュニティの在り方や目指す方向性が一緒であることを確認できました。
「経企コミュは経営企画の知恵袋的な場所として在って欲しい。」
皆、日々抱える悩みや問題を気軽に相談でき、わいわい解決できる場を持ちたいという気持ちがありました。
そして「正直Facebookって会話をする上では使いにくいと感じる」という意見もあったので、Slackに思い切って移行して運用を再度見直すことにしました。
結局私のコレジャナイ感は2つの問題の解消でスッキリした
無事Slackに移行し、運用を始めてから2週間が経とうとしています。
コミュニティとしての露出は確かに減ったものの、大きな変化として明らかに「会話量が増えた」ことがあります。
それはなぜなのか。
改めて問題を整理すると、FacebookでできていてSlackでできていなかったことが2つありました。
■ 問題1:運用ルールを徹底していなかった ■
以前はコミュニティのルールがありませんでした(笑)
そこでSlackでは簡単なルールをいくつか設定しました。
運用ルールはがちがちに固める必要はありません。
健全なコミュニティを目指す上で、参加者が則りやすいルールを設定し、いつでも見直しをかけやすい形にすることがおすすめです。
ルールを決める際、変更する際には、参加者と話し合って決めるとコミュニティへの帰属意識を高めやすくなりますよ!
■ 問題2:コミュニティ管理者のマインド設計ができていなかった ■
コミュニティを作成したらそのコミュニティが盛り上がって軌道に乗り始めるまで、管理者が半ば強制的に旗振り役をする必要があります。
Facebookでの反省を活かし、Slackで主に気をつけている点としては以下の通りです。
・心がけ1:投稿のハードルを下げる
クローズドなコミュニティにおいて「何かを発信する」ことは意外とハードルが高いものです。
そこで私は経企初心者という立場を逆手にとって、どんな些細なことでもとにかく経企に関することを投稿しようと意識することにしました。
「こんなことも知らないのか」と思われてもいいんです。
大事なのはとにかく自分の露出をSlack上に増やすこと。運用ルールでも「④ 積極的にリアクションしよう」と予め決めているので必ずリアクションがあります。
「こんな疑問でも皆が反応してくれるんだ、私も投稿してみよう」と感じてもらうことが大事なのです。
・心がけ2: いち早く何かしら反応する
これは経企コミュだけではなく普段の仕事でも意識していることです。
経企は最速対応が求められる仕事なので、割とみんなスタンプを押す、リプライするなどの反応が早いですが、その中でも1番に反応することを目指しています。
忙しければ最低限スタンプを残しますが、自己紹介に対してはそれぞれに合わせて挨拶を返し、オンライン上では疎かになりがちなコミュニケーションを意識して行っています。
とにかく一番に何かしら反応すること!これこそが経企マインドです。
・心がけ3:リマインドする
様々な部署を横断して仕事をする経企にとって「リマインド」は命です。
(余談ですが、上司と私は社内で「つっつき担当」としてキャラ立ちしてます)
経企コミュでは運用ルールの徹底をリマインドしています。
決めたルールを浸透させるために、Slackのリマインダー機能を使用して定期的に目につくように表示させるようにしているのです。
今のところは運用ルールを浸透させたいので2つほどしか設定していないですが、毎週1度は流れるようにしています。
こうした運用を定めることにより、現在の経企コミュは自発的かつ頻繁に会話が繰り広げられる場所となりつつあります。
仕事だけではなくあらゆるトピックが日々流れており、私が意識して盛り上げようとしなくても自然に会話が盛り上がっています。
自己紹介から話が仕事内容に発展したり、
お互いをランチに誘い合ったり、
おすすめの記事や本を紹介したり、
正直Slackに移行しただけで、こんなに早く効果が出るとは思ってもいませんでした。
恐らく大ブレスト会を経て、皆で経企コミュの在り方を確認し合ったことが、コミュニティへの帰属意識に繋がり会話を生んでいるのでしょう。
これこそがまさに目指していた形でした。
なぜ経企コミュにはSlackの方が合っていたのか
Facebookでコミュニティの意義を確認し合うことができ、ルールやコミュニティ管理者のマインド設計が徹底できていたら、問題なく運用できるコミュニティもあるかもしれません。
しかしこの経企コミュにとってFacebookは向いていなかったと言えます。
それはなぜか。
何度も目的に立ち返りますが、経企コミュは「経営企画が日々抱える悩みや問題を気軽に相談でき、皆でわいわい解決できる場」であることに意義があります。
それを実現するには、Facebookグループの機能はtoo muchに感じられました。
とにかく大事にしたかったのは「会話が盛り上がりやすい環境」でした。
例えば自分の作成したスタンプで反応できる、例えば会話の流れをさかのぼりやすい、例えば目的に合ったチャンネルを複数作成できるなど会話に特化していると言えばチャットツールが最適でした。
その中でも社内のコミュニケーションツールとして普及しているSlackを導入したのは特に理由はないです。要するにチャットツールであればよかったのです。
コミュニティには正解はないので、そのコミュニティの目的や規模やニーズに合わせた最適なツールを選択するのが良いかと思います。
コミュニティは「誰かの問題を解決する場」であることを忘れてはいけない
紆余曲折を経た3ヶ月でした。
改めて思い返せば、Facebookで独りよがりな投稿をしたことも、ヤケになってオンラインミーティングを実施したことも、必要な失敗経験だったのかもしれません。
コミュニティを立ち上げるのは本当に大変でとても難しいですが、それよりも「勢い」や「問題を解決したい想い」が大事だと思います。
失敗の連続でしたが、「勢いにまかせてとにかく想いをぶつけていく」マインドを持ち続けたことにより、それに応えてくれる方や言語化してくれる方に出会えました。
Twitterで「他社の経企とお話したい!」という想いをぶつけなければコミュニティは立ち上がっていませんでした。
オンラインミーティングで「経企のあるある問題を皆でシェアして解決したい!」という想いをでぶつけなければ大ブレスト会は開催されていませんでしたし、Slackに移行して盛り上がることもありませんでした。
これからコミュニティを立ち上げる方は、誰かの問題を解決するために「勢い」と「諦めないで想いをぶつけ続ける」マインドを持ち続けてほしいです。
自走できる骨太なコミュニティへ
これからの経企コミュはやることが盛りだくさんです。
まずはようやく念願のMeet Upの開催を6/21(金)に予定!!!!(大盛況似終わりました)
チラ見せですが、こんなアジェンダで開催を予定しています。
華金を経企の皆でお酒飲みながら楽しく過ごしたい方は、奮ってご参加をお待ちしています!!!!!(イベントページも後ほど展開します)
経企コミュはまだまだ始まったばかりで、メンバーも30数名しかいませんが活発に活動している自信があります。
・自走できる骨太な経企コミュに携わってみたい方
・横の繋がりが欲しい方
・1人経企で社内に相談できる人がいない方
一緒に盛り上げてくれる経企の方を下記のフォームから募集しています!
コミュニティの運営についてお困りの方がいましたら、お役に立てることもあるかと思いますので、気軽にひとみん(@hitomifukuda_)までお声がけください。